心から何でも一対一で神主と話せる神社を目指して

照天神社 代表役員宮司 
金子 雄貴 さん

 

日本で唯一の不動産の守護神である国土神(国常立神=くにのとこたちのかみ)を祀る照天神社の金子宮司さんとは、年齢が近く、その在り方に共感する処があり、今回の新事務所開きのお祓いをお願いしました。 

 

先日、お礼参りに伺ってお話をお聞きしてきました。

どんなご相談にも真摯に対応して、縁の巡り合わせを信じて、諦めずに行動し続ける金子宮司さんには、とても啓発されます。

 

竹内 : 金子宮司さんのことは、今回当社の新事務所に神棚を設けるにあたって、真っ先に思い出してご連絡しました。

 

金子 : 以前のご縁を思い出して頂き、本当に嬉しかったです。

神職の資格を取った後、いくつかの神社に奉職しましたが、参拝者に親切にしたりすると威厳がなくなると怒られたり、このままでは倒れてしまうという位の処遇を受け、職を辞しました。

そして30年前に、山の上の誰も来ない一坪の神社と、麓の集落の祠から活動を開始したものですから、いかに覚えて頂くか、お参りに来て頂くか、一度のご縁を生かせるか、そこが私の原点です。

一般の企業で言う、いわゆるベンチャー的なスタートですから、とにかく目の前にいる方から区別なく、損得抜きでお話を聞き、神様に願いを届けることに心を込めてきました。

ですから、思い出して頂けることが何よりの評価だと思っています。

 

竹内 : 不動産専門や携帯電話のお祓い(商標登録済)など、権威主義的な神社がやらないようなところがベンチャー的なのも頷けます。

 

金子 : 誰も来ない鄙びた神社から、社殿を造るところまで発展しましたが、平成29年に、取り扱った不動産業者の不手際で、そこが建物が建てられない地域ということで、役所から神社活動の停止を告げられてしまいました。

 

竹内 : ようやく社殿まで造ったのに、まさに起承転結の「転」の出来事ですね。

 

金子 : 失意の中、泰然と熟考し、新社殿地購入、移転造営を決断しました。

前社殿の負債も残る中、大社殿建立と新社殿土地を選定する未曾有の壁に挑みました。

日々、午前2時起床、飲まず食わず、就業前に土地の資料を自ら集め、自らの足で探し、書類を作り挑むこと4ヵ月、ついに奇跡的に山頂奥宮の麓、清流の畔、緑深き森の中に土地を選定でき、平成30年に二百坪の土地に社殿、社務所、参拝者休憩所、住居を無事に竣工、現在に至ります。

 

竹内 : 祠からスタートし、今は立派な社殿を持つに至った訳ですが、太鼓や社殿内の祭壇など、寄進者のお名前だらけですね。

 

金子 : 30年間、参拝者の心の拠り所になろう、分け隔てなく、ご縁があった方の願いを神様に届けよう、と一心に神社活動をしてきました。

この太鼓は、一人で創業した不動産会社の社長さんが今では500人の社員を持つまでに発展されたお礼に寄進して下さったものです。

鳥居や石灯篭なども、他の方の寄進です。

皆さん、裸一貫から大変な思いで事業を発展された方ばかりです。

そのような経緯から、照天神社は不動産・建築業の守護神などと言われるようになりました。

 

竹内 : まさに情熱の神主様ですね。

これで起承転結の「結」でしょうか。

 

金子 : 間もなく60歳を迎え、もっと大きな神社にしたいと思っています。

そのために体力をつける運動を欠かしません。

鳥居をくぐる時に不安な顔をしていた方々は、必ず帰られる時には微笑んで鳥居をくぐって出て行きます。

皆口を揃えて「来てよかった・・・」と言っていただけます。

心から何でも話せる神社、話を良く聞いて、しっかり願いを神様に伝える神社、神主と気軽に話せる神社を目指して、「結」はまだまだ先にしたほうが楽しいですし、気力も湧きます。

 

 

●照天神社●
相模原市緑区中野1900-1
電話:042-785-6255
FAX:042-785-6260

ご祈祷申込の際は、竹内の名前をお出し頂いて結構です。

すぐ打ち解けると思います。

 

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