20年前に当社でお取引頂いた神奈川のKさんから再度のご依頼(60代・男性)

この1年、結構な回数、夫婦で話し合いを続けてきました。

話し合いというより、仕事を離れたら日々富士の雄姿を仰ぎ見て、温泉を銭湯代わりに毎日使えるような中伊豆あたりへ、という夫。

平坦で陽当り最高、駅までも近く、地震や水害の心配が無い、何で気に入った土地を、何故この歳であえて手放さなければならないかと、妻との討論会のようなものでした。

自宅を売ったら近くで賃貸に背理、あと3年仕事して、次の人に引継ぎ、72歳で自己定年、76歳までの4年間をフェイドアウト前の充実した日々にするために、都内で賃貸を仮、課内は相南あたりで居住する計画です。

「東京で何するの?」とカミさんは聞きますが、半世紀ぶりに戻る都内で、やることは山ほどあって一言では言えないと返事しました。

神田の古書街、都内の美術館、博物館、劇場巡りを中心に、日本全国の湯巡り、魚市場巡り、岬巡り・・・。

私は今の家を売却したら所有に拘らないのですが、カミさんは「親からもらった遺産で買った財産なので、また中古の一戸建てを買いたい」と拘っています。

湘南でゆっくり探すつもりですが、その時は物件の良し悪しの見極めもあるので、またお願いします。

 

担当したすまいる情報スタッフからひと言

Kさんは、この一戸建てで3人のお子さんと、お母様、6人でお住まいでした。

お母様が亡くなり、お子さん達も全員独立、今は夫婦二人になったことで、この一戸建ての役割が達成したとお考えになりました。

奥様は、お友達も近くにいるし、お子さん達が孫を連れて来たときに、大人数が集まれる家があったほうがいいじゃない、ということで当初は売却に反対だったようです。

でも、子供は子供の人生、集まってくるのを期待して、じっと待つ人生は、子供達にも負担だろう、夫婦2人がイキイキと過ごすのが、子供達にとっては安心だろう、という結論に達しました。

私共も役割重大、ぜひ実現のお役に立ちたいと心新たにしました。