まだ続きそうな都心への投資熱、新築から中古へ’移動中’

先月、私のお客様に購入頂こうと思っていた早稲田の中古賃貸マンション2件が、あっと言う間に台湾と香港の投資家に「先に買われて」しまい、中華圏からの投資熱の高さを実感しました。目ぼしい新築マンションがなくなって来たため、現在はその周辺の中古マンションに移行中という話も聞きます。円安政策と東京オリンピックで、海外からの個人投資はまだ続きそうな勢いです。
また、今年から実質増税になった相続税の対策で、土地持分の少ないタワーマンションを購入する富裕層が賃貸用に新築を購入する動きも目立っています。

低金利で、預貯金が不動産に流れる動きが現れ出した

設備投資促進や景気対策で低金利政策が続いているため、インフレによる目減りを嫌った現預金をお持ちの方が、賃貸用不動産を求める動きも顕著になって来ました。海外からの投資、相続税対策のための購入、インフレ対策のための購入、この3つの需要が、不動産価格を押し上げて、自宅のために購入する方は、買える物件が益々減っている状況です。
これらの投資向きのエリアで、これから自宅を購入する方は、資金力のある投資家と競合しながら、とても少ない選択肢の中から選ばざるを得ない状況がしばらく続きそうです。
一戸建ての価格がマンションほど伸びないのは、賃貸効率の悪さやメンテナンス費がかかる等、投資向けではないからです。

ぐるっと回って、新浦安に流れが来るか?

都内近県から、購入者が多く来ていた新浦安は、まだ市内の需要が中心で、都内近県から転入してくる若い方の人口増加の動きはまだ現れていません。都心部の過熱状況から、今後は都心部を諦めた方が周辺部に移転先を変更して来ると思います。
しかし、新浦安の住みやすさ、豊かさ、便利さ、という「地力」に誇りを持つ我々としては、都心が買えないから「仕方なく」移って来られるより、冷静になって考えてみれば、家族や老後の生活を考えたら、やっぱり新浦安が一番、という選ばれ方をしたいものです。
最初の窓口になるのは、我々不動産会社ですから、しっかりと良さを伝え、若い方の人口が増えるよう微力ながら尽くして行きたいと思います。

代表取締役社長 竹内健二