ユニークなテレワークスペースが続々登場

物件価格が高騰している都心部では、広い家の中にテレワークスペースを確保するのは至難の業。

中古でも坪400~500万円する物件が多く、4畳大(2坪)の仕事部屋を増やそうとすると1000万円必要になります。

そこで職住近接の場所に、仕事ができるスペースのニーズが生まれ、ユニークな形態のものが登場しています。

最近新築されているマンションは、最初からワーキングスペースを設けてあるものが多く、近くの人に有料で貸すケースが出ています。

使用料は管理組合の収入となり居住者に還元されます。

 

 

無理に広い家を買わないという選択肢が可能

港区内の大型コンビニではテーブル席が30席以上のイートインシェアラウンジがあります。

六本木には入場料を取る書店があり、下北沢も、一時のサブカルチャーの街というイメージから、シェアオフィスの建築が盛んで、職住「遊」近接というウリです。

 

分譲マンションと異なり、賃貸住宅ではオーナーの一存でどうようにも活用できるため、思い切った運営が現れています。

マンションの1階に広い食堂を作り、朝食や夕食を1食500円以下で提供するというものです。

個室内にキッチンを作らず、コインランドリーもあるので洗濯機置場もありません。これなら個室内の空いたスペースを仕事スペースで確保できます。

まるで社員寮のようですが、住む人は別々の会社に勤めているので、食堂で人脈が広がるというのがミソのようです。

 

シェアオフィスも、単に部屋スペースを貸すだけの時代は終わり、人が集まって新しい何かが生まれるような付加価値が求められるようになって来ました。

都心に住むなら、そのような付加価値がある賃貸に暮らすというのもライフスタイルの一つだと思います。

       

 


すまいる情報東京 代表取締役社長
竹内 健二