まるで10年前の新浦安、豊洲の「キャナリーゼ」現象

6月9日付ネット版日経新聞に「子供急増、豊洲キャナリ―ゼ」という記事が出ました。いわく、高層マンションが林立する街に住む、世帯年収の高い高級志向の30代の主婦を指す、とのこと。運河のキャナルから採った名称で、10年前の新浦安のマリナ―ゼの再来のようです。
豊洲の30~44歳の人口は、ここ9年で3倍になったとのことですが、新浦安はここ9年で1.05倍、これは急激な開発を防ぎ、高層住宅地区を低層住宅地区に変更するなど、世の中の高層化の流れの逆を行く低層化施策の結果ともいえます。 若年人口が確実に減っている世の中の流れからすると、低層化は未来のあるべき姿の先取りとも言えるでしょう。

新浦安の特長が見直される「良き成熟化」へ向けて

急激な開発は、人口動態が変わった時、揺り戻しも大きくなります。新浦安の時間を掛けた開発は、少子化、人口減、高齢化、などの流れに沿った「微調整型」とも言えます。
新浦安は15階程度の高層ですから「空が大きくて広い」。マスコミ受けは豊洲に任せるとして、新浦安が目指すのは、健康長寿や子供さんを生む数を気にしなくて良い住宅の広さ、災害への対応力、住民の相互協力や犯罪率の低さなど、実の伴った「一生住みたい街」という成熟化です。
これに向けて、私ども不動産会社も微力を尽くして行きたいと思います。 すまいる情報は、今年で美浜と弁天で産声を上げて30年、この週刊すまいる情報も1111号をお届けできるのは、ひとえに、この浦安という地とお住まいの方々のおかげです。これからの30年、2000号に向けて精進してまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

代表取締役社長 竹内健二