50代のMさんから、今の家が手狭になったので、広い所へ住み替えたい、というご相談が入りました。
現在の家は家族4人で82㎡のマンション、決して狭すぎるという訳ではないと感じました。
Mさんと同じようなご相談はとても多いのですが、すぐに物件探しをしないで、不満が広さだけでしたら、まずは断捨離してみてはどうか、その次はリフォームで何とかならないか一緒に考えてみませんか、それでもダメなら住み替えを検討してはいかがでしょうか、とお話しました。
不動産屋ですから、物件を探してくれと言われたら探すだけでいいのでしょうが、住み替えの大変さ、労力、必要な経費などのお金のことが良く分かっているだけに、他人事とは思えませんでした。
断捨離、リフォームでも不満が解決しないのであれば、案外原因は広さだけではないことがハッキリして、住み替えするにしても満足度が高くなるはずです。
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Mさんは、家族の協力も得て、素直に断捨離してみました。
自分で清掃センターに持ち込んだり、リサイクルの業者さんは当社でご紹介しました。
結果、捨てることにした不要物が45Lゴミ袋で50袋分、面積にして6畳分です。
それから不要な家具なども捨てると約10畳分の分量になりました。
10畳は5坪です。
Mさんのマンションの相場は坪200万円でしたので、1000万円分が不要な物が占めていた面積だったのです。
そこからリフォームのアドバイスもしてみましたが、広さの割には使い勝手が良くなく、取り外したい壁が壊せないなどの制約もあって、やっぱり住み替えようという決心がつきました。
すでに10畳分不要なものを捨てていましたので、これ以上広くする必要はない、ということになり、一度リフォームも考えたことで間取りに対する希望もハッキリしました。
子供が大きくなってリビングに揃う時間も減ってきていたのですが、リビング重視で購入したので個室が圧迫されて狭く使いづらいのが問題点だと明確になったMさんは、広い和室が出来る間取りを選んで、そこを居間兼食卓、夜は布団を敷いて自分たちの寝室にすることにしました。
昔は普通だった住まい方です。
Mさんも、そのような家で育ったので違和感はありませんでした。
おかけで、Mさんは趣味の書斎を一つ持つことができました。
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4人家族で全員ベッドですと20㎡は床面積を占有します。
60、70㎡のお家で、20㎡固定して占領してしまうのは大変狭く感じます。
ベッドを2つ減らして、寝るとき以外は10㎡有効に使おうとしたMさんのようなライフスタイルが、不動産価格が高騰した地域では見直されるかもしれません。
一戸建てはもちろんのこと、マンションでも1階は掘りごたつができるスペースがある住宅もあります。
また、最近は、和室の床暖房なども可能になって来ました。
畳の芯材のところが温水マットになっていて、仕上げは畳と同じものです。
和室の見直し、一度考えてみても楽しいですね。