こんにちは。すまいる情報代表の竹内です。

湯島天神に梅を観に行きました。確か去年も梅まつりに行ったので、もう一年経ったのかと、時は早く進んだ訳ではありませんので、速さの感覚が変わったのでしょう。

おかげ様で、今年当社は新浦安で40周年を迎えることができました。

この40年は速かったかと問われれば、あっと言う間だと感じます。

社会に出て、リタイアするまでが約40年、30歳で家庭を持った方は、お孫さんが出来ている頃、同じくあっと言う間に感じる方もいらっしゃると思います。

 

 

人の一生という物差しで見ると、時の速さに愕然としますが、時代の「ひとくくり」を長くとると、なんとなく心の座り心地が良くなります。

祖父母から孫世代の終わりまでの五世代物差しを広げると、少なくとも200年位の期間になりますから、その中の40年は五分の一ほどしか時は進んでいない気になれます。

大切な人を想う気持ちという面では、万葉集の人たちと共感できて「同時代」人と言うこともできます。

「ひとくくり」を長くとると、見える景色が変わってくるのかも知れません。

 

30歳でお世話させて頂いたお客様は70歳となり、どうしても人生の終焉に関わることが多くなります。

その方の一生という物差しでは、40年間という関わりですが、その方を五世代の中で感じ取ることが大事だと思っています。

祖父母から受けた慈愛や孫が暮らすだろう世の中への願いが、その方をかたち造っていたのですから、その気持ちと自分を結ぶことが、少しでも良いご提案になると確信しています。

 

 

私を忘れないで私は高校時代、野球部でした。17歳の夏、練習を終えて、翌日また練習に行くと、「あいつが昨日の夜死んだよ」と捕手をしていた級友が前日の夜に交通事故で亡くなったことを知らされました。

それから何年か経って墓参りでお母さんに会ったとき「皆さんが忘れずに居てくれると、あの子が皆さんの中で生きていると思える」と言われました。

それ程、忘れないということが、人にとって生きる希望にもなると感じた経験で、今の仕事の原点になっています。

 

もうすぐ桜の季節です。満開の桜を仰ぎ見るのも良いですが、足下には桜と反対に青い花をつけた勿忘草の季節でもあります。

勿忘草は英語でforget-me-notと言われるそうですが、いつも足下の「私を忘れないで」という小さな花の声を聴ける人でありたいと思います。

 

 

竹内 健二