マニュアルのない家事代行の仕事 いただく仕事も笑顔も十人十色が楽しい!

家事代行・栄養士・調理師・不動産
タック・コミュニケーションズ代表
木村 香織 さん

木村香織さんは、青空のような人です。その人柄で頼まれ事が多く勉強して仕事レベルにしてしまうバイタリティ。会う人を笑顔にしてしまうのが一番のお役立ちです。(竹内)

 

すべての仕事経験が生かせた

こんにちは!木村香織と申します。

頑張っている女性や高齢者の方の、少しでも助けになりたいと家事代行やお掃除代行サービスをしています。

 

もともと、お料理が大好きで、いつかは自分のお店を持ちたいという夢がありました。

短大時代に栄養士の資格を取得してホテル業界に就職したのですが、ホテルのフロントにいた3年間で、観察能力やコミュニケーションを学びました。

 

自分のサービスでお客様が喜んだり感動してくださることに、やりがいを感じました。

その後、大手銀行の役員専用接待ルームで15年勤務しましたが、この間に調理師の資格も取り、夢であった和食割烹のお店を開いたのです。

 

毎日お客様が絶えず充実した日々でしたが、主人が病気で倒れてしまい看病のためにやむなくお店を畳みました。

 

お店を畳んだ後も、当時のお客様から「実家を処分したいけれど不動産屋さん知っている?」「遺品整理を頼みたいけれど、誰か紹介してくれない?」といったご相談が入り始めました。

 

人の役に立つことが好きな性分がムクムクと湧いてきて、だったら私がお手伝いしますと、不動産業開業に必要な宅地建物取引士の資格を取得したのでした。

 

家事代行を始めたキッカケ

東京の大田区で相談重視の不動産業をしているのですが、街の世話人さんを通じて、掃除や料理を作って欲しいお宅があると相談を受けたのが始まりです。

そのお宅は現在ご主人96歳、奥様87歳で、お宅に通い3年が経ちました。

まずはお宅に訪問し、お昼と夕食に食べたいものを伺います。

 

スーパーへの買出しから栄養面を考えたメニューの考案、料理を作るところまでを担当します。

毎回、「美味しい」「いつもありがとう」と言っていただき、やりがいのあるお仕事です。大変だと思ったことは一度も無いですね。

 

自分の将来の不安がよぎりつつも

家事代行で長くお付き合いしていると、中には食事したことを忘れたり、同じ内容を繰り返し話したりと、途中で認知症の症状が出てくるお客様に接します。

そんな時は、人間誰も自分が認知症になるとは思っていないだろうなと、漠然と自分の将来への不安がよぎることもあります。

 

今まで、人の役に立ちたい、人の喜んでいる姿を見たいという思いでやってきました。

これからも私の大好きなお料理を活かして皆様に喜んでいただけるようお手伝いができたらと思っています。

 

(取材 小崎直美)

 

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