浦安市内は土地・戸建も値上がり傾向

前回8月号では、浦安市内マンション直近1年の成約状況をお話ししました。

今回は、浦安市内の土地・建物直近1年の成約状況はどうだったか、昨年と比較しました。

まず成約件数は、土地・建物ともに昨年との比較で増えています(東日本レインズに拠る)。土地は昨年32件成約に対し、今年は39件の成約で21%増。

戸建は昨年46件成約に対し、今年は51件成約で10%増となっています。

次に、成約価格を見てみると、土地・戸建ともに値上がり傾向が見られます。

直近1年の土地成約価格の平均は4,300万円 で、昨年の4,140万円に対し僅かですが3%値上がり。

戸建成約価格の平均は直近1年が5,050万円で、昨年の4,780万円に対し5%値上がり(元町の億単位取引を除く)。

駅前マンションの価格上昇は、浦安市内の土地・戸建成約にも影響しているようです。

 

老齢化による戸建の問題

浦安市の字別住民基本台帳を見ますと、65歳以上の割合が30%を超えているのが、入船、美浜、富岡、弁天、舞浜の中町地区です。

 

現在戸建に住んでいるけれど、雨戸の開閉、庭の草むしり、階段の上がり降りが大変で、マンションに住み替えたいというニーズを当社では多くいただきます。

希望する駅前マンションは売りに出ず、都内マンションは高すぎてそこまで老後資金は出せない。

行き先が無く、今のところなんとか動けるので家の住み替えは先延ばしにしているというケースが非常に多いのです。

 

私の70代半ばの両親も戸建に住んでいますが、掃除が大変、防犯面が不安と言っています。

介護付きホームも見学はするのですが進展は無し。

浦安においで、と言っても、長年住んだ土地をなかなか離れられないようです。

 

同じように、長年住み慣れた浦安を離れがたいとすれば、今後は、浦安市内の戸建を売って、駅前賃貸マンションに移るという選択肢も現実味を帯びてきそうです。

 

浦安独特の土地の在り方から見た傾向とは?

浦安の大規模分譲地は、一区画が概ね50~60坪です。

地価公示価格が坪90~100万円ですので、一区画が5000万円~6000万円になります。

そこに3000万円で建物を新築するとしたら総額8000万円にも上ります。

年収が800万円の中堅サラリーマンの方が購入するとしても、年収の10倍、これでは預貯金とローンで「自力」で購入するのは難しいでしょう。

多くの分譲地では分割禁止の地区計画が施行されていますのでなおさらです。

 

上のグラフで見ますと、土地の成約価格の30%は4000万円以下(建物込で5000万円以内)です。

つまり、分譲地以外の地域で土地が30坪前後の一戸建てが、実際購入できる範囲と言えましょう。

今のお若い方は、庭に対する希望が薄く、土地は30~40坪もあれば充分、庭は不要、車庫さえとれれば良い、という方も多いものです。

 

自力で購入する方は、357号線の北側の30坪に、親の援助も含めた二世帯または将来二世帯を視野に入れた大きな家を建てる方は357線南側の分譲地に、というように二分されてくるのではないかと考えられます。

 

今後はどうする?・・・

すまいる情報では、「浦安に30代のご家族を増やしたい」という想いで立ち上げたサービスがあります。

自力で建てる方にも、二世帯で住む形にも、すまいる情報とハウスメーカー、地盤専門業者、税理士・司法書士、銀行が1つのチームを組んで、戸建をご希望のお客様の夢の実現までサポートしていくというものです。

詳しくは、当社ホームページにも出ております

ご相談もお待ちしております。


すまいる情報東京 新浦安店
小崎 直美