値上がりが続く新浦安駅周辺
2017年上半期が終わり、浦安市内マンション直近の成約状況はどうだったのか、昨年の同時期と比較してみました。
新浦安駅前マンションは、昨年と比較して成約件数が減っています(東日本レインズに拠る)。
特に目立ったのが、エルシティの昨年16件成約に対し直近1年は12件成約で▲4件(25%減)の減少、美浜東エステートに至っては昨年8件成約に対し直近1年は3件成約で▲5件の減少(62%減)でした。
エアレジデンスの直近1年の成約が5件増えたのは、エアレジデンスを売却して都内のマンションへ転居されたのでしょうか。
また、新浦安駅前での直近1年は相場よりやや高めの価格でも成約になっています。
【新浦安のマンション取引の変動状況】
エリア | 年度 | 取引件数 | 平均価格 | 坪単価 | 平均面積 |
(件) | (万円) | (万円) | (㎡) | ||
美浜 | 2016年 | 24 | 3,522 | 161 | 72 |
2017年 | 17 | 4,281 | 172 | 82 | |
増減 | -29% | 22% | 7% | 13% | |
入船 | 2016年 | 15 | 3,907 | 147 | 88 |
2017年 | 11 | 4,034 | 154 | 87 | |
増減 | -27% | 3% | 5% | -2% | |
富岡 | 2016年 | 9 | 2,803 | 134 | 70 |
2017年 | 6 | 2,840 | 133 | 71 | |
増減 | -33% | 1% | 0% | 2% | |
日の出 | 2016年 | 45 | 4,852 | 155 | 104 |
2017年 | 22 | 4,654 | 158 | 98 | |
増減 | -51% | -4% | 2% | -7% | |
明海 | 2016年 | 15 | 5,258 | 159 | 109 |
2017年 | 22 | 4,991 | 158 | 104 | |
増減 | 47% | -5% | -1% | -4% | |
高洲 | 2016年 | 41 | 4,491 | 146 | 102 |
2017年 | 43 | 4,635 | 145 | 106 | |
増減 | 5% | 3% | -1% | 4% | |
全市内 | 2016年 | 225 | 3,906 | 148 | 87 |
2017年 | 207 | 4,037 | 153 | 86 | |
増減 | -8% | 3% | 3% | 0% | |
※入船はエアレジデンスを除く レインズデータより当社調製 |
海側は横ばい
海側の新町では、シーガーデンやパークシティSol、パークシティグランデで6000万円後半から7000万円台の高価格でも成約がありました。
付近の新築一戸建てが購入できる価格で、中古マンションが成約しているのは、海が一望できる眺望が良い、ルーフバルコニー付きの角部屋、上層階という、一戸建てや、都内では手に入らない付加価値のあるお部屋でした。
また、プラウドやプラウドパームコートの4000万円前半のお部屋が成約しています。
どちらも低層階でしたが、プラウドシリーズで4000万円前半ならば割安感があると購入者は判断しているものと思います。
売る人が減っているのは行き先がないから?
さて、今後もこのような付加価値や割安感のあるお部屋は成約するでしょうか。
浦安市の人口動態を見ると、駅前や割安感のあるお部屋は人気が続きそうです。
2000年以降、海側にはたくさんのマンションが建築され、子育てファミリーを中心に市内人口はどんどん増えていきました。
10年15年と経つうちに、子供達も駅や電車を利用するようになり生活便利な駅前に移りたくても、売り物件が無い状況です。
駅周辺は、高齢の方が多く住み、車なしの生活が確立しているため、引っ越す方が少ないためです。
また、都内へと移り先を探してみても、価格は高い、お隣の建物と距離が近い、広さが全然足りない等の理由から足踏み、現状維持の方が多いようです。
人口は増えてはいるが・・・
浦安市の年齢別人口動態データを見ますと、2011年からの6年間で、0-14歳と25-39歳の若い子育てファミリー層で人口減少が目立ちます。
これは浦安市内の賃貸物件に何年か住んで、そろそろマンションを購入したいと思っても市内では予算に合う売物件が少なく、近隣の市川や船橋へ移っているからではないでしょうか。
若い子育てファミリー層の予算に合う、価格4000万円前半迄、広さ80-100㎡のマンションが多く出れば、若い世代が増えるでしょう。
10年20年後も活気ある浦安市であって欲しいです。
動くタイミングは?
湾岸エリアを含めた都心部は、国内外の投資家が価格上昇を見越して購入しているのが大きな一因です。
オリンピックの前後で価格が下落する前に、少しでも良い条件で売ってしまおうと考えるのは当然のことです。
都心部で価格が下落すれば、浦安市内のマンションを、売るか賃貸に出して移り住む方も多いかもしれません。
オリンピック前に、浦安市内マンション売情報に動きが出そうです。
その時、すぐに動けるように今から方針を決めておきましょう。
すまいる情報に今後の動向を聞きにいらしてください。
すまいる情報東京 新浦安店
小崎 直美
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