コロナの今、私は終活を早めることにしました共有の不動産、今のうちに整理して
子供の代に面倒をかけたくない

前々から気になっていたのですが、私には兄弟と共有名義にしてある相続した不動産がありました。

兄弟のうち一人は亡くなっておりますが、名義はそのままになっていました。

 

亡くなった兄弟は独身で遺言状もありませんでしたので、その分の相続は私を含めて残った兄弟三人が相続人になると聞きました。

 

コロナが蔓延してきて、入院からあっという間に亡くなる方もいるというニュースを聞いて、兄弟皆70代でしたので、自分の遺言状も書いていないし、いろいろな整理をしておかなくてはと、すまいるさんに相談に行きました。

 

お聞きすると、共有不動産にまつわる相続人間の紛争は大変多いとのこと。

相続の時は、遺産分割で生々しい話になるので、相続人平等に分割、不動産は分割できないので平等に共有、という「穏便」な形になりやすいそうです。

 

すまいるさんからは「ご兄弟の一人が不動産屋さんに相談して提案を受けても、警戒心から、なかなか話し合いに応じにくいもの、司法書士の先生に共有解消の方法を相談し、提案を受けて、それをご兄弟に話してみてはどうでしょうか」とアドバイスされました。

実際に司法書士のところへ一緒に行って下さり、お話をリードしていただきました。

 

結果、亡くなった兄弟の相続登記も兼ねて、この不動産を売却してお金で分割することに皆が賛成してくれました。

他の兄弟も気にはなっていたみたいですが、自分から言い出すのをためらっていたようです。

ちょうど住宅購入をしようとしていた子供にも、そのお金を贈与することができて、生きているうちに自分の相続の一つが片付いた気分ですっきりしました。

 

認知症の母を施設へ。
いずれする整理を今することに

認知症の症状が出てきた母でしたが、ヘルパーさんの助けを借りて何とか一人で暮らしていました。

ところが歩行も段々おぼつかなくなってきて、これは一人では危ないと思い、専門の施設に入ってもらうことになりました。

 

90代の母は、物のない時代に育ったためか、家の中は何でもとってありモノで満杯です。

施設の個室へは身の回りの物しか持って行けません。 

 

いずれは来る「遺品整理」、気持ちを切り替えて、今のうちに整理して、家も売却して母の費用に充てようと、すまいるさんに相談しました。

人一倍子供たちの世話になることを良しとしなかった母でしたので、自分の費用は自分で賄うことに異論はないと思ったのですが、

「認知症の方は、時々家に帰りたいとおっしゃいます。

ご売却して、帰る家がないと実感したときのお母様の寂しさなどにご対応するかも知れませんが、いかがでしょうか」

と聞かれました。

 

自分も、もうすぐ70歳、コロナで思いもよらず人生設計が違ってしまうこともあると思うようになりました。

自分も終活をし始めようと思っていたので、母にはそのことを話して、どこまで理解できるか分かりませんが、一緒に終活する同志として共感してもらえば、分かってもらえると思ったのです。

 

すまいるさんと一緒に施設に行って、自宅を売却する話をしてもらい、はっきりと「よろしくお願いします」という言葉を聞けて、私の気持ちが通じたのだと安心しました。