都内主要ターミナル駅で続々と再開発が

JR東日本が現在進めている、品川新駅の一部営業が2020年にスタートします。

田町と品川の中間、都営浅草線の泉岳寺駅のあたり、高輪・三田エリアです。

5000億円規模の巨大プロジェクトで、リニア新幹線の始発駅でもある品川地区が、大きく変わろうとしています。

 

交通の要としての駅から、エキナカのように商業と一体化した開発を進めてきましたが、今度は街と一体化した再開発を意図しており、国際ビジネス拠点としての企画もあるようです。

すでに新駅付近の中古マンション価格は値上がりが激しく、計画発表前の8年前から1.5倍以上値上がりしている様子です。

品川を中心とした不動産市場は、これから大きく変わって行くものと思います。

 

郊外型の再開発と異なる点は

武蔵小杉など、郊外型の駅前再開発はマンション中心です。

タワーマンションが林立し、電車の輸送量や保育施設の需要に対して、供給が追い付かないという社会問題も住宅中心なだけに出ています。

 

一方、都心型の再開発は、街と一体型が大きく異なる点です。街の構成要素は住宅だけでなく、商業やビジネス、医療、娯楽など広範囲にわたります。

住宅という定着した人の動きではなく、行き来する人の動きが異なる点と言えます。

近年ますます職住近接志向がせ強まってきており、都心型の再開発は街として完結する可能性を秘めています。

 

高齢化・少子化が進む今後は、住宅中心の密集地域から、街の機能を揃えている再開発地域へ人の動きが変わってくるかも知れません。

 

駅と街の一体化を目指す再開発地域は

東京駅などJRの再開発地域に比べ、私鉄駅は老朽化などで魅力が落ちてきていると言われています。

京浜急行や西武を中心とした品川エリア、東急電鉄を中心とした渋谷エリア、小田急・京王電鉄を中心とした新宿エリア、東武鉄道を中心とした池袋エリアなどで街一体型の再開発が計画または一部スタートしています。

 

これらの地域が、今後の注目地域であるとともに、観光立国を目指す日本のビジョンに沿った、訪日外国人の受け入れエリアとして、銀座・日本橋・上野・浅草などの歴史地域が、動きが激しくなるエリアだと考えられます。

これらのターミナル、そしてその近接地域、直通路線地域が、話題の多いエリアとなるでしょう。

賃貸投資をお考えの方は、これらの要素も踏まえてお考えいただくと良いと思います。

 


すまいる情報東京 代表取締役社長
竹内 健二