出る人もいるが入る人も多い東京

2020年10月の国勢調査結果が6月25日に発表されました。

コロナで都心から郊外へ人が動いているのは確かですが、中期的に見れば実は都心部は人口が増えています。

前回2015年調査と比べて、増加率1位は「中央区」、2位は「千代田区」で15~20%の人口増加でした。

どこへ行くにも便利で、かつ治安が良く生活も便利という点が魅力だと分析されています。

 

一時の人口減少に危機感を抱いた行政が、様々な政策を施し、従来の住民も協力して人口増加のために努力した成果でもあります。

それは、大学誘致や、治安向上で街づくりに努力した足立区も同様で、5年前より4%近く人口が増加しています。

今は、ドラマやイメージだけで引っ越すほどバブルな時代ではありません。

しっかりと事前に調べて引っ越す「実利」の時代、行政や住民の努力が報われた結果で、後続の街の参考になるのではないでしょうか。

 

大学もある本庄早稲田駅前のモール街

 

東京近郊でも特徴が

東京近郊に目を向けてみると、人口減から増加に変わった街は「大規模土地開発」が共通項です。

埼玉県の本庄市は、新幹線が停まり、東京駅まで50分ですのでファミリー層の転入が増加しました。

新幹線自由席で片道3600円、テレワークの現代では、さほどの負担感がないのでしょう。

新幹線駅前には大型ショッピングセンターがオープンしています。

 

神奈川県の座間市も、日産工場の広大な跡地に様々なショッピングモールが出来て人を引き付けています。

相鉄線がJRと乗り入れたのも大きく影響しています。

 

どうせなら人口が増えて成長して行く街に住みたい、という方は行政や住民の取り組みに注目することが重要になって来ました。

 

 


すまいる情報東京 代表取締役社長
竹内 健二