新浦安の地価、30年の大きな流れで見ると

過去30年、新浦安の地価が底だったのが2002年(平成14年)前後です。したがって、その時期に不動産を購入された方は、売却すると利益が出ていたと言えます。他の市の方からは「古くなるのになんで値上がりするの?」という驚きと疑問が入り混じった質問をよく受けました。それが2008年のリーマンショックを機に下り始め、昨年の大震災の影響もあり、いま新浦安の地価は2002年当時に戻りつつあります。つまり、ここ30年のことで言えば、誰もが売却すると購入価格を下回る時代に入ってきた、とも言えます。もちろん、実際に住んだり、貸したりした「利用価値」はあったのですから、厳密に損とは言い切れませんが、税金の計算上は損となります。そこで、この損を所得税や住民税の減税に活用して、少しでも家計の足しにしようという動きが、これから出てくるでしょう。

自宅を売って損が出た場合、買い換えると特典が

バブル時代の購入を除いて、多くの方が売却すると「利益」が出た新浦安では、いままであまり活用する機会が無かった税制を、これから利用する方が増えるものと思います。詳しくは個別にご相談に乗りますが、所得の高い方ほど、戻る税金も多いこの制度は、数百万円単位で減税になることもあり、該当する方は見逃せません。また、現在の地価は、昭和62年の当時とほぼ同じですので、それ以前に購入された方は「利益」が出ます。その住宅を貸していたりしますと売却の税金を払うことになりますが、複数の賃貸物件を同時に売却すると、場合によっては節税ができることもあります。売却を決定してしまう前に、よくご相談下さい。老後資金にする大事なお金、少しでも多く手にして頂きたいと思います。

代表取締役社長 竹内健二