当社では、コロナ以降、ご年配のお客様からのリフォーム相談が増えています。
お若い方の「全部きれいにリフレッシュ」というリフォームと異なり、この家で生き抜いて行くという気持ちですから、気になるところも違ってきます。
リフォームのご提案や、誠実な職人さんのご紹介も、生涯御用達を目指す当社の重要な仕事です。
今回は、ご相談の中で特に多いケースと、職人さんたちと培ってきた解決法についてレポートします。
震災に学ぶリフォーム
一戸建ての場合は、見てくれが悪くても補強をお勧めしています。
本格的にやると壁を剥がしてなど大工事になってしまいますが、室内の耐震性を高めたいところに筋交いや梁、ほおづえなどで補強する方法です。
また、マンションと共通しますが、家具の倒れによる圧死を防ぐために、造り付け収納を作る方法も有効です。
捨てられない家具も造り付け収納内に固定することもできます。
部屋もスッキリし片付けがしやすくなります。
いずれも木工職人や大工さんの分野です。
一戸建て特有のリフォーム
一戸建てだけに関係する部分として、屋根・外壁・土台・床下があります。
長持ちの大敵は、雨漏りとシロアリです。
屋根や外壁は前回補修を行ってから20年以上経っていると、防水性はかなり劣化していると思われます。
最近、訪問商法で高齢世帯を狙った屋根や塗装の工事を勧める会社が出没していると聞きます。
特徴は、写真を見せて補修しないと大変だと煽る(悪質なのはわざと壊す者もいます)、子供さんたちや誰かに相談されないよう、すぐ契約を求めてくる、非常に割高、割高にした分が自分たちの収入になるので適正価格の10倍などザラです。
そんなことがありましたら、すぐ当社にご連絡下さい。
これらは塗装工や瓦工の分野です。
また、土台・基礎、床下環境は大工、基礎工、防蟻会社の分野です。
廊下がフカフカする、台所の床が重さでへこむ、和室の畳が沈むなどの症状が出ていたら、木の痩せ、シロアリ、湿気で腐りなどがあるかもしれません。
浴室のリフォームは、またぎやすい浴槽の高さ、入口引き戸、
滑りにくい床、水没防止の腰掛、力の要らないカランなど、工夫ポイントがいっぱい
高齢で生き抜くリフォーム
玄関や廊下、トイレや浴室の手摺は必需品です。
めまいの時にも掴まれます。
床の段差を軽減する、トイレやお風呂を広くする、寝室にトイレを増設する、開き戸を引き戸にする、ドアノブを力が要らないものにする、など主に大工、設備業者の分野です。
コーディネーターに福祉リフォームに長けた人を入れると良いでしょう。
温度差をなくすリフォーム
高齢者にとって、室内の温度差は大変危険です。
できるだけ各部屋の温度差をなくすことが重要です。
夏は高温多湿、冬は低温低湿という都内近郊の気候では、室内にできるだけ自然素材の材料を使いたいものです。
木や土、石など、多孔質な材料は、湿度調節をしてくれ、生活臭も吸着してくれます。
また室温を一定に保てるのは、木造りの建物、土蔵や洞窟などでも証明されています。
左官、大工、石工の分野ですが、今は職人さん不足で、やろうと思ってもかなり時間がかかるかも知れません。
室内全部をやらなくても、洗面室やトイレ、居間だけなど一部分だけでも良いでしょう。
二重サッシや二重ガラスに換える、フローリングをウールカーペットに換えるのもコストの割に有効です。
信頼で結ばれた職人さん達の一例です:
https://www.smiletokyo.co.jp/info-cat/partner/
ご相談は、すまいる情報にお寄せ下さい。
職人さん達は、リピートや現場で忙しいことが多く、すぐに下見や見積りに行けないことがあります。
なお工事価格だけで比較される方には、ご期待に添えない場合があるかも知れません。