「浦安市場」が出現

先日、国土交通省により地価公示が発表されました。

浦安市内の地価は各エリアともほぼ横ばい、下落した地域はありませんでした。

直近2年の市内における土地成約価格で見ても安定しています。

 

東日本大震災前までは、東京の地価と浦安の地価は動きが連動していましたが、震災後は東京が3割上昇したのに比べ、浦安は横ばい。

連動しなくなりました。

「東京24区」という位置づけだった浦安は、今は「浦安市場」という独自の市場になったと言えるでしょう。

 

成約件数で見ますと、土地は昨年43件成約に対し、今年は29件の成約で32%の減少(東日本レインズに拠る)。戸建は昨年50件成約に対し、今年は60件成約と20%増加しています。

4月14日現在、土地の売出しは市内全体で19件と少なく、希望の土地を購入し戸建を新築するのは難しい現状と言えます。

 

新浦安駅周辺は土地建物も「プレミアム」状態

その中で50~60坪の土地の成約状況はと言いますと、昨年成約の土地43件中20件(46%)、今年成約の土地29件中15件(51%)は50坪以上の土地でした。

ただし、新浦安駅周辺の入船・美浜の分譲地に限ってみますと、昨年が2件、今年は4件成約と少なくなっています。

現在の売出しも、入船で土地4件建物1件、美浜は土地0件建物1件と数少なく、マンション同様、新浦安駅近周辺は買いたくても買えない「プレミアム」状態です。

 

急速に増えている建売住宅

震災から3年経った頃から建売業者による新築戸建の販売が始まりました。

それがこの2~3年急速に増加傾向にあります。

よく売れていると言えます。

建売住宅は30坪前後の土地に戸建が建つのですから庭はほとんど無く、車庫は1台分。

それでも価格は4000万円代がほとんどで、30~40代の若い子育てファミリーを中心に人気があります。

マンションと価格差無く、新築に住めるメリットがあります。

ただし、中には建築基準法は守っているけれど、隣の家と接近していて日当たりが悪い、将来長く住むのに使いにくい間取りのものもありますので慎重に選択する必要があります。

 

若い子育てファミリーが戸建購入を希望する理由は様々です。

既に市内に居住している場合、まずは今住んでいる同エリアで探すことがほとんどで、賃貸や分譲マンションから戸建へ移りたい需要があります。

自力で戸建を購入するのか、親の援助も入れて二世帯住宅にするのか。

私の実家は祖父母と両親の二世帯住宅でした。

1階が祖父母宅で2階が私を含めた両親宅。

祖父母亡き後も、現在70代半ばの両親はまだ2階の生活です。

お風呂も1階にあるし、宅配便が来てもすぐに出られるのは1階。

でも、住み慣れた2階は日当たりが良いし動けないようです。

同じようなご家族もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

すまいる情報では、今までお手伝いさせていただいたお客様の事例が豊富にあります。

ハウスメーカーや建売業者と提携もありますので、土地・戸建購入をご検討の際はぜひお話にいらしてください。

 


すまいる情報東京 新浦安店

小崎 直美