不動産と人の流れが止まりつつある新浦安

今年の夏頃から、お客様へ紹介する賃貸のお部屋が無い、と新浦安の不動産会社間で話が出ていますが、今も同じ状況が続いています。

マンションも戸建も状況は変わりません。

データでみるとどうでしょう。

 

昨年のマンション成約戸数が179件に対し、直近1年は125件で30%減。

戸建は昨年の成約戸数が20件に対し、直近1年は15件で25%減っています。(東日本レインズに拠る)

 

浦安市内賃貸の人気が落ちているからでしょうか?

いいえ、募集件数自体が減っているのです。

特に分譲マンションの賃貸が減っています。

この理由は2つ考えられます。

 

成約戸数が減っているのはなぜ?

一つは、今までは転勤になると家族帯同で引越していたのが、最近はご主人だけ単身赴任のケースが増えました。

会社からの補助が単身赴任分だけというのが主な理由ですが、市内で子育てをしたい、市内で子供を学校に通わせたいとの理由で、残りの家族は自宅マンションに残るケースが増えています。

 

もう一つは、新浦安の売り物件が減っているためです。

賃貸に入居している方は、一定数「将来のために、賃貸を出て購入したい」という方がいらっしゃいます。

しかし、売り物件が少ないため、行き先がない状態が続いています。

この現象については、前号前々号でお知らせしました。

賃貸から持ち家に行きたいけれど、買う物件がないので「仕方なく、そのまま住んでいる」のが実態です。

 

昨年の成約マンションでは38%が分譲住宅の賃貸でしたが、直近1年では24%となっています。

浦安は住環境が良いことが証明されたようで、嬉しいことですが、新浦安で持ち家を希望する方にとっては、しばらく苦難の道、痛し痒しのところです。

 

住みたい街になっても家がない

物件検索サイトSUUMOでお馴染みの、リクルート住まいカンパニーが毎年発表している「住みたい行政市区ランキング」があります。

2017年度版で浦安市は27位に入りました。

1~10位は8位の鎌倉市を除き都内23区が占める中、千葉県内では19位の船橋市に次ぐ千葉県2位の結果でした。

 

実際、市外から浦安市内へ賃貸のお部屋を探される方は、以前住んでいて良かったから戻ってきた、知人から浦安を勧められたから等の理由でお問合わせをいただきます。

交通便の良さ、子育て環境の良さが周知されているようです。

東日本大震災の影響を聞かれることもなくなりました。

 

新浦安での住宅計画は、思いつきだけでは難しい

同じ浦安市内でのお引越し希望もお問合わせが多いです。

今のマンションが手狭になり、近くの戸建が出たら引越したい、同学区内で広めの賃貸に住替えたいというものです。

 

冒頭でお話ししましたように、ご紹介出来るお部屋が足りず転居希望の方は困っています。

これからお部屋探しをされる方は、希望のお部屋が見つかるまで時間が掛かるかもしれません。

リフォームの有無や募集条件にもよりますが、物件をお持ちのオーナー様にとっては入居者が早期に見つかるチャンスです。

うちの場合はどうだろう等、まだ先のお話でもぜひお尋ねください。

 

病院の増設、移転などで更に住宅不足に拍車か

最近では、順天堂浦安病院の増床で勤務される先生やスタッフの方のお部屋探しをお手伝いしました。

あるお部屋では、順天堂関係者でお申込みが2件重なりました。

単身の方は今川で、ファミリーの方は新浦安駅周辺のマンションで探される場合が多いです。

 

東野に建築中の浦安中央病院

2018年春には東野に中央病院が移転し、その隣には食品スーパーや診療所などが入る複合施設が完成予定。

来年は東野・富士見エリアのマンション・戸建ての人気が出そうですね。


すまいる情報東京 新浦安店
小崎 直美