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「すまいる通信9月号」 @すまいるたけチャンネル
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こんにちは。代表の竹内です。

日中は、まだ夏日が多いですが、夕暮れ時から涼しい風が心地よい季節になりました。

私の子供時代、昭和30年代は、クーラーなどないので縁側や路地に出した縁台で皆涼んでいました。

内風呂もなく銭湯でしたから、色々な人とコミュニケーションする機会にあふれており、臆せず人と話せる素地がこのあたりに出来たのかなと思います。

 

 

過日、ベトナム国家大学の先生方とお酒を飲む機会がありましたが、自分の子供の頃の大人の人は、こんなオジサンが多かったなあ、と感じました。

快活で陽気で貪欲。

学ぶこと、吸収することに一生懸命です。

 

1980年代に、マレーシアのマハティール首相の「ルック・イースト」日本の近代化に学べという政策から40年、現在はシンガポール、マレーシア、ミャンマー、ベトナムなどの諸国が労働生産性の伸び率が勝っています。

 

その中でシンガポールが「リスキリング=学び直し」で先駆けています。

2014年から始まった政府主導の運動は、政府が国民に14.7万円の学び直し費用を提供し、たくさんの講座で学べるそうです。

重点分野は、デジタル、介護、環境とのこと、今度は「ルック・ウェスト」で見習うところが沢山あります。

 

 

このことを実感したのは、先ごろ私の恩師と呼べる元上司が亡くなったことで、振り返ることがあったためです。

 

ウィンドウズが世に出て間もなくの頃、経験と勘と度胸の時代に、この恩師は高価なパソコンを一気に入れて、全社のOA化を図りました。

文系の私が旗振り役に任ぜられ、名だたる大企業の中、不動産会社がパソコンを使ったシステムで通産省OA賞を頂くまでになりました。

40年前に苦労して得たスキル(パソコン技術だけではなく考え方)が今でも役立っています。

 

 

紀元前500年代の老子に「魚を与えるより釣り方を教えよ」という格言がありますが、日本でも幕末の長岡藩の小林虎三郎が、戊辰戦争で負けて荒廃した窮状を見かねて贈られた米100俵を飢えた藩士に分け与えず、売り払ったお金で学校を建てた事績も同じ精神です。

 

コロナ給付金が年間12兆円位とのことです。

確かに一服できましたが、将来に向けて何かが変わったという実感はありません。

釣り方を教えることに投入されていたら、その時は不平不満にさらされていても、後々感謝されたに違いないでしょう。

 

好奇心を持って学び続け実行することで、若い人が活躍し、お年寄りは認知症が減り、生産性の高い健康な長寿の国になったときこそ、日本が再び手本の国と呼ばれるのではないか、寺子屋文化があり、終戦直後や大震災直後でも学校を再開した日本ですから大いに期待しているところです。