もう矢は当たっている【この記事を音声で聴くにはQRコードまたは以下のURLから】
すまいるたけチャンネル @ stand.fm
https://stand.fm/episodes/64b6550c4f4d639e745e7a1e

 

こんにちは。すまいる情報代表の竹内です。

連日の猛暑、街路樹が本当にありがたいです。

古くから樹は、雨、風、洪水、日照りから私たちを守ってくれています。

こんな時は出かけず、神社や公園の樹の下で、本を読むのも充実した時の過ごし方ですね。

 

猛暑で樹の有難さを実感していますが、誰しも健康には関心がありますので、樹によって保水された美味しい水と、その水で育てた食物と料理だけでも、世界中から観光客を呼べるのではないかと思います。

 

 

いつノーベル賞をとってもおかしくないと言われている化学者の山本尚博士のエッセイ「日本人は論理的でなくていい」という本が目に留まりました。

日本人にノーベル賞受賞者が多いのか、日本人の民族的特質が関係しているのではないかと考察しています。

 

日本人の受賞者は、物理学賞と化学賞で約7割です。

多くの受賞者から聞く言葉は「たまたま」とか「意図せず」というものです。

どうも論理的に積み上げて答えを「出した」のではなく、よく分からないけど「出た」という感覚でしょうか。

 

日本民族の特質に気づいて提言された方には世界的数学者の岡潔さんもいらっしゃいますが、理数系のほうが「神様の見えざる計らい」を実感できるのかも知れません。

内向的、感覚型、フィーリング重視型を、博士は日本的特質と捉えていますが、一例で、日本だけにある樹のお医者さん「樹医」を挙げています。

お医者さんなので触診、問診をします。触診はまだ分かりますが、問診は樹と対話するわけですから、なかなか世界からは理解されにくいと思います。

 

大リーグの大谷選手も、言動を見ると著しく内向的です。

誰かのミスで自分が敗戦投手になっても、必ず自分にもっとできることがあった、それが出来なかったので負けた、というコメントをします。

アメリカ人からは優しい性格だから、と受け取られているようですが、実は他人に左右されず自己を高める最強の方法だということは、日本人なら分かりますし、日本が発展した原動力だと思います。

 

 

特質は、長所になるときもあれば短所になる時もあります。

ニッポンスゴイ的な長所しかないようなものは見苦しいですが、弓矢を当てるのではなく「当たる」という感覚は、既に的が当たっているイメージが出来ていることですので、よりよい人生を先にイメージして、あとは「なるべくして当たった」という方向に自分を導いて行けると良いですね。

 

山本博士は、76歳((執筆時)になって初めて本気で研究をしたいと思ったそうです。

それまでは好きな事を研究してきた、でも76歳になって、世界の人々の役に立つ研究をしようと思ったら本気になったそうです。

本気になるのに年齢制限は無い、元気が出る至言です。