6月16日、浦安市民プラザWAVE101の市民サロンにて、司法書士の市山智先生を講師にお招きし、後見と信託について学ぶ、当社主催の無料セミナーを開催しました。

 

なぜ、今、「後見と信託」なのでしょうか。

近年は、高齢者を中心に、認知症など判断能力の低下が増加しています。

すると、本人自身はもちろんのこと、然るべき手続を経なければ、家族が代わりとなっても、本人名義の預金の引出や振込、不動産の管理・売却・修繕などの行為ができなくなります。

 

そこで、自分や家族の判断能力低下への対策として、成年後見・任意後見や家族信託(民事信託)という制度を利用することが重要です。

各制度のメリット・デメリット、比較・相互関係、更には、それらの制度の前提となる相続や遺言などについての理解も必要になってきます。

 

市山先生は、相続・遺言・成年後見・生前対策の専門家である、司法書士法人オールシップの代表であり、自らも日々多数の後見・信託案件に携わっていらっしゃるので、幅広いご経験と豊富な具体例で、制度のポイントをじっくりと丁寧に教えて下さいました。

 

中でも、成年後見開始までに裁判所でかかる時間と手間の現実や、判断能力の関係で破談となった不動産売却契約の違約金のエピソードなどは、参加者の皆様からも唸りや溜息が・・・。

だからこそ、自分や家族の判断能力については楽観も軽視もせずに、実際にお悩みごとに直面するより前から、任意後見や家族信託を活用して、早めに準備しておきたいものです。

 

特に家族信託については、従来の相続や遺言などよりも柔軟な設計が可能である一方、まだ開始十年程度の新しい制度ということもあり、今後も動向を注視すべきでしょう。

当社も今後一層、信託に関するお役立ち情報を皆様にお届けできればと考えています。

 

当社同様、「本当に実現・達成したいことは何か」という、相談者とのゴール・ビジョンの共有を大切にする市山先生。

いわゆる生前対策として、相続税対策のみならず、自分や家族を守る「財産管理対策」や、円満な「遺産分割対策」をも大切にして、親身になって下さいます。

 

個別相談をご希望の方は、ハガキや電話、メールにてお知らせ下さい。

また、来月以降も当社主催にてセミナーの開催を検討中ですので、関心のあるテーマなどをお寄せ頂ければと思います。