こんにちは。代表の竹内です。

先月、立川のPLAY! MUSEUMに、染色家の柚木沙弥郎(ゆのき さみろう)さんの展覧会ライフ・ライフ(life・LIFE)を訪れました。

柚木さんは今年10月に100歳を迎える現役アーティストです。

またぞろ竹内の100歳好きか、と思われてしまいますね。

 

今回は「布の森」という50点ほどの染色作品がぶら下げてある森の中を散策することが目当てでした。

お陰様で、たっぷりと染色布の森林浴ができました。

 

 

 

ブルースシンガーの大木トオルさんは、シンガーであるとともに、犬の殺処分0を目指して、セラピードックの育成に生涯をかけていらっしゃいます。

その著書でキッカケが語られていました。

アメリカで売れ出したころ、「ところでお前のライフワークは何だ?」と聞かれて、シンガーとして人々を幸せにすることだ、と答えたら「それは仕事だろう。聞いているのはライフワークのことだよ」と言われて、言葉に詰まってしまったそうです。

 

あとで何だろうと考えて、小学生の頃、一家離散してしまったときに、飼っていた犬に寂しさを癒され、間違った道に行かずに助かったことを思い出し、殺処分寸前の犬を何年もかけてセラピードックに育てたことから、ライフワークとなったそうです。

 

大木さんのように小さい頃から好きだったことを、ライフワーク発見法にしたように、大上段に構えなくても、小さい頃からずっとやっていること、芯のようなものが誰しもあるはずです。

 

意識しなくても、すでに行動をスタートしているかもしれません。

子供のころから一本の筋のように貫いているもの、それを発見するのも、安積得也さんの言う未見の我に出会う楽しさでもあります。

 

 

以前、師となる方から、「鯛はだめだよ、鱒じゃなければ」と言われました。

「これこれをやりタイ、行きタイ」というのは実現したためしがない、「やりマス、行きマス」と言った瞬間、言霊は飛んで相手のところへ届き、すでに一歩踏み出しているから、あとは自然に足を出せばいいんだ、という意味でした。

 

「そうだ京都行こう」のキャッチコピーが人を京都に駆り立てたのも「行きタイ」ではないからですね。

皆様とも、これをやっていマスのお話を交換できたらどんなに楽しいでしょう。