新浦安の不動産の行方は?

今年、新浦安の不動産にとっての大きなテーマの一つは、液状化対策工事の成り行きです。広範囲に実施されることになった場合は、数年がかりで工事が始まります。工事中は売買や建て替えなどを、工事完了後まで延期しよう、という気持ちになる方が増えると予想されます。マンションが大模修繕に入ると売買が減り、工事完了後きれいになってから売りに出る傾向と同じ動きになるという理由です。

それから、新築マンションの供給がたいへん少ない新浦安ですが、新しいと思っていた海側のマンションも、大多数が築10 年を超えてきました。買う方がリフォームをしたくなる築年数になってきたと言えます。買い手の心理としては、リフォーム代くらいは安く買いたいと思うのは自然な流れです。リフォーム不要で売っていた頃との価格調整が出て来て、成約までの日数がかかるようになるかも知れません。また、どうせリフォームしなくてはいけないなら、駅前のマンションにしようか、という動きも予想されます。

高齢化にともなう転居の悩みがより明らかに

中町は、お住まいの方の高齢化と、住宅の老朽化が同時に押し寄せています。一戸建てを建替えるか、新築や都内のマンションに行くか、子供と二世帯で住むか、介護付き老人ホームに移るか、より悩みが大きくなる年だと思われます。そこへ液状化対策工事の問題が重なったり、相続税の増税など、選択肢が多すぎて、どうしたら良いか分からない、という方が増えてくるのではないでしょうか。 

1年で30%も値上がりしてしまった都心部のマンションですが、陰りが見えてきた地域もあるようです。ただし、建築費の高騰はまだ続いていますので、当面は「高留まり」だと予想されます。都心部のマンションへ行く、という選択肢は、まだ当面選びにくい状況です。今年も、そのような、この先どんな方法があって、自分にとってベストな選択は何だろう、と悩まれている方の、相談相手となり、実行する際の良きガイド役になるべく精進して参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長 竹内健二